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令和のはじまりに。

5/2/2019

 
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新しい時代が幕を開けた。
平成最後の4月30日は、当然ながら「平成振り返り」や「天皇家」に焦点を当てた報道ばかり。時代のカウントダウンも、各地でかなり盛り上がっていたようで。
昭和天皇の崩御により新時代を迎えた平成のはじまりとは違い、令和のはじまりは天皇の生前退位のため、「お祝いムード」一色に見えた。
新しい時代と新天皇即位を喜び、明るい画面づくりを意識した番組、平成の大惨事「原発事故とその後」にはさらっと触れるだけ。なんだか祝賀気分を洗脳するサブリミナル的報道のよう。そこに作為的なものを感じたのは、ひねくれ者のわたしだけ?

そんな心持ちだったから、どんよりした天気に安らぎを覚えた。
それでも新しい時代のはじまり、大きな節目だから、近所の天満宮にお参りに。平成生まれの子どもたちの安寧と平和を祈念した。

境内では、毎月1日開かれる骨董市が開催中。
10連休中のせいか10時を過ぎていたせいか、見物人はさほど多くなかった。ゆっくりブース巡りをしているうちに、「令和初日のショッピング」スイッチが強モードに。なんだかんだ買いまくってしまった。


・100年続いた筑後の織物工場を閉鎖したため、在庫処分で安く販売されていたオーガニックガーゼのストール。2,000円。肌触りがすごくいい。大きな工場だったらしいが、とても残念な話。

・年季が入ったトタン切り鋏。300円。トタンを切る予定もないのに、職人の仕事を感じさせるような佇まいに惹かれて買ってしまった。名前の刻印入り。

・日本製のCHECK PERFORATOR。2,000円。木のハンドルと重量感がすごくサマになっていた。お店のひとは、何の道具なのか知らなかった。試しに紙を挟んでハンドルを押してみたら、ドット数字の穴が空いた。即買い! 帰宅してperforateという単語を調べたら、ミシン目を入れる、穴を開ける、という意味だった。小切手の印字用に使われていたようだ。なるほど!

・鎚起銅器のやかん。8,000円→7,000円(令和初日ということで値引き交渉に成功)。打ち出し模様が美しい。特殊な処理がされているのか、表面は黒色。鎚起銅器で有名な玉川堂のものじゃないかとお店のお兄さんはスマホの画面を見せてくれた。50万円の値がついていた。家に帰って注ぎ口付近に捺された刻印をしらべて判読、清雅堂(製造元は現存)のものみたい。
やかんを手に持っていろいろな角度から眺め、昔の職人技に感動する。

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そうか。。。
新しい時代になって、「前を向くこと」「希望にあふれる未来」へ誘導するような報道に、違和感があったのだ。未来よりむしろ忘れ去られた過去へ目を向けないといけないのでは。

過去を顧みながら亀の歩みで進もう〜。
令和の初日、昔の手仕事に触れながら思ったこと。



    grulian's journal

    ぐるりのかかわりをシンプルに、ひっそり世界とつながりながら暮らしたい。
    模索する日々のできごと、胸のうちを気の向くままに。
    タイトルの「手考足迷」は河井寛次郎の「手考足思」に敬意を表して。

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