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ついに抜歯・・・

12/22/2020

 
ついに抜歯の日を迎えた。冬至明けの空は抜けるように青い。
 2年半かけて根管治療を続けていた。左下の奥から3番目の歯。1カ月前、個人クリニックの歯科医からこれ以上やっても治らないだろうという決断を下された。

 抜歯の手術はまるで大工仕事のよう。マイナスのドライバーとか、スーパーボンドとかの単語も飛び交っていたし、以前、親知らずを抜いたときにも大工仕事だと感じたことを思い出した。
 歯茎の奥をずんずん押しながら歯根部にペンチ(のようなもの、たぶん)を入れてぐいぐい力いっぱい引っ張って抜いていく(目をつむっていたので実際はわからない)。口を引っ張られて裂けそうだった(じっさい口の左端が少し裂けた)。先生も力ずくで引っ張ってる感じ。麻酔を打っているので痛みはないけれど、力ずくで押されるときは何かに必死で耐えてる感触だった。

 あと半分です、といわれて少しだけ休憩。

 口中の「大工仕事」とリフォーム中の「制作の庵」とがリンクした。処分した庭木のことが思い出された。わたしの手間を省くために、軽い気持ちで伐採・抜根したこと、犠牲になった木々たちに詫びる気持ちが沸いてきた。力ずくで抜かれた木々を思い、その命に報いるためにわたしも今日の抜歯工事に耐えなくちゃと思った。
 今日抜かれる歯には、2年半根管治療に耐えてくれてありがとうと心で伝えた。

 ようやく「手術」が終わって(20分くらい?)、先生から抜いた歯と根を見せられた。ティッシュの上に置かれていたのは、かぶせものがくっついた虫歯のある歯と、ばらばらの小さな根っこが5〜6本。「こんなに小さくなっていた」と先生。歯の根っこは二股に分かれているものと思っていたけど、小さくバラバラになっているのは、菌に蝕まれたせいなのか、とっさのことで質問できず、自分のからだのことなのにわからないまま。

 突然の歯の痛みとひどい腫れ→東京女子医大で3日間の点滴→抜歯宣言→別の歯科で根管治療開始・・・あれから2年半が経ち今日を迎えた。
 今日であることに何か意味があったのか、、、結局抜歯に至るのに2年半も治療を続けたことは時間とお金の無駄遣いだったんじゃないのか、、、
 抜歯を終えて口の中に血がたまっている感じをあじわいながら、わたしの歯の2年半を振り返った。歯のことだけではない、右に左に上に下に揺れ動いた2年半だった。

とりあえず今年の冬至でひとくぎり。
新しいステージの幕が開く。



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    grulian's journal

    ぐるりのかかわりをシンプルに、ひっそり世界とつながりながら暮らしたい。
    模索する日々のできごと、胸のうちを気の向くままに。
    タイトルの「手考足迷」は河井寛次郎の「手考足思」に敬意を表して。

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