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古びるということ

2/28/2021

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誕生日が来るたびに、年齢の重さがずしりと響くようになった。
 その重さが大人の証明のように感じられた年代を過ぎ、やがて歳を取ることは老いて衰えることと同義のようになっていった。
 でも、と思う。
 歳を取ることは悪いことじゃない。確かに、記憶力や理解力、機動力や活動力、視力や肌つやなど、歳とともに衰えるものは多いけれど、失うものばかりじゃない。いいこともある。

 たとえば、記憶力が低下すると嫌なこともすぐに忘れる。視力が落ちてくると細かいところをあまり気にしなくなる。体型が崩れてスタイリッシュな服は着れなくなるけれど、からだを締め付けないから健康的になる。自ずと能力の限界が見えてくるから、人と比べて落ち込んだりしなくなる。

 要するに、歳を取ると、適度に力を抜いて、マイペースで心地よく生きることができるようになる・・・と、思いたい。

 使い込まれた古いものに惹かれるようになったのも、歳を取ったせいかもしれない。自分が古びたので、古いものに同調し始めたのだろう。
 若い頃は、「年季が入った良さ」というものがわからなかった。流行を追いかけていたわたしの目は、ものに刻まれた年月や背景を見ず、剥がれや欠けなどの老朽した部分だけを捉えていた。

 不思議なもので、自分が歳を取り、その老いを認めはじめると、身の回りの古いものが放つ「老朽力」に惹かれるようになる。機能的なピカピカの新品より、誰かが使い込んだ道具などに魅力を感じることが増えてきた。
 だいたい、最近の新しいモノは素材がちゃちで味がない。こういうものは、老朽化するとゴミになる。でも昔のものは、素材がいいから味になる。魅力が出る。そんなことに気がついた。

 来月またひとつ歳を取る。古びることで味がでる、古さが新しい魅力になる。そんな「お年寄り」を目指したいと思う。

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「毎月おたより便」

2/26/2021

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暖かだったり寒かったり、気温の変動は激しいものの、日射しは着実に春に近づいていることを感じさせます。
いかがお過ごしですか?

 春になると何か新しいことを始めたくなるのはわたしだけでしょうか?
わたしは最近、モダンカリグラフィーというものを知り、ちょっとはまっています。
 モダンカリグラフィーというのは、トラディショナルなカリグラフィーほどきちんとした書体の型がなく、自己表現を楽しめる手描き文字の手法。ざっくり言えば、手抜きでも大丈夫なカリグラフィーといったところでしょうか。海外で筆ペンが売れているのは、モダンカリグラフィーを楽しむためみたいですよ。

 先日、文具コーナーをのぞいてみたら、筆ペンやマーカーやボールペンなどのアナログの筆記用具の種類と色がものすごく増えていて、くらくらしてしまいました。
 秒速で進むデジタル時代に、アナログペンの種類がこんなに多くなっていたとは。ついでにノートコーナーも覗いてみたら、こちらも大盛況。くらくらがひどくなったので、ノートの物色は次回にして、手頃な筆ペンとサインペンとブラッシュマーカーを5本ほど買って帰りました。

 書き心地を試しながら、毎日5〜10分、アルファベットの練習をしています。これがとてもよい気分転換に。ハネを大きくしたり弧を描いたり。絵を描くみたいで楽しいし、ただ字を書くという行為が心を鎮める作用があるということも発見でした。

 もちろん、写経や草書体の練習でも同様の効果があると思いますが、モダンカリグラフィーは、アルファベットがもつ非日常感のせいか、遊び感覚で書けるのがいいです。これまでは、文字と文はセットだったけど、文字を書くということに重点を置いてみると、感じ方がずいぶん違うものだなと新鮮な気持ちになっています。

 じつは目標も。教則本はないけれど、糸のような文字を描きたい。

 新しい春に、新しいことを。未知の分野にトライすることは、楽しいですね(継続が難しい。これが問題、、、)
​
ではまた。
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    grulian's journal

    ぐるりのかかわりをシンプルに、ひっそり世界とつながりながら暮らしたい。
    模索する日々のできごと、胸のうちを気の向くままに。
    タイトルの「手考足迷」は河井寛次郎の「手考足思」に敬意を表して。

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