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タイプライターに恋して【その3】

5/8/2022

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3台のタイプライターを眺めていると、アルファベットの配列が気になり始めた。
キーの並びは、パソコンと同じQWERTY配列になっている。そもそもパソコンのアルファベット配列がタイプライターの配列をもとに作られているということだけど…(配列は同じでも、キーの間隔、打鍵の際に指の力がいる点が異なる。ポンポン打てるようになるには、タイピングの練習が必要)。

キーの配列について調べてみると、1870年に誕生した商業用のタイプライターは、ABCを基準にしていたよう。その後打ちやすさを考慮して、1874年にQWERTY配列が採用された。キーの数は38個から42個になり、44個に増えている(今わたしが使っているPCのキーボードは48個)。

では、カナキーの配列はどうやって生まれたのだろう。これも気になる。
ググってみたところ、カナタイプライターは、カナ文字研究家の山下芳太郎がアメリカのUnderwood タイプライター会社に依頼、技術者スティックネーが活字を設計して、1923年にできあがったことがわかった(しかし山下は完成品を見る前に胃がんで他界)。山本は42個のキー配列にこだわったというが、わたしが入手したAdler社のタイプライターはアルファベット(大文字)とカタカナ併用タイプで、キーの数は44個だった。

カナ配列はパソコンのキーボードとだいたい同じだけど、ひとつのキーにふたつのカナ文字を入れたキーもあり、キーの数を少なくしようとした開発者の苦労がうかがえる。細長いハンマーに合わせたカタカナフォントの設計も、試行錯誤の末に完成をみたのだろう。タイプの音を聞きながら、開発者の苦労に思いを馳せる(この配置に決まるまで紆余曲折あったのだろうな…)。
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手動式のタイプライターはその後電動式になり、80年代半ばにはワープロが普及、現在はひとり一台パソコンの時代。けれど、そのキー配列が今なお受け継がれているということは、開発に携わった故人にとって最高の誉れだと思う。
パソコンではできない、タイプライターならではの小まわりの良さもきっとあるはず。それを見つけて、作品づくりに活かしてみたいな。

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    タイトルの「手考足迷」は河井寛次郎の「手考足思」に敬意を表して。

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